61 人の話に耳を傾ける
子育て中に周りの人からアドバイスをもらうことは多いでしょう。
そのアドバイスを素直に受け入れていますか?
自分も何となく同じ様な考えをしていたら、スムーズに受け入れられるでしょう。
では、アドバイスが自分と違う考えだったらどうですか?
おそらく、受け入れ難く感じることと思います。
決して、言われるがままに受け入れろと言っているのではありません。
そんな時に、ちょっと考えてみていただきたいのです。
アドバイスしてくれる人は、自分の失敗や成功、様々な経験から、こうしたらいいい、と思ったことを話されているはずです。
ですから、聞き流してしまったり、頑なにシャットアウトしてしまうのは、勿体ないと思うのです。
もちろん皆さんも、ご自分でいいと思う考えをお持ちでしょう。
ただちょっと離れて、第三者の立場に立って、客観的視点でみてみると、実はあまり良くないことである場合もあるのです。
子供のためになると思っていたことが、実は親の自己満足でしかなかったり、今、焦ってすることでなかったり。
自分の考えを持つことは大切ですが、人の話を聞く耳を持つことも同じ位大切です。
62 達成感を味わう
小さい子供が積み木でお城を作ったり、クレヨンでお絵かきをしたときに、大人に向かって
「見て見て、すごいでしょう!」
と嬉しそうに話しながら自分の作品を見せることがあります。
そんな時には、
「わぁ、本当にすごいわね!素敵ね!」
と一緒に喜んで褒めて下さい。
自分で「こうしたい」と思い、「それ」に向かって努力して、「それ」が出来上がったときは本当に嬉しいですね。
大人でも、自分が立てた目標に到達したときの達成感、充実感、満足感は何物にも代えがたいものだと思います。
嬉しいし、その頑張りを周りにも認めてもらいたいし、共に喜んでもらいたい。
子供は特にそう思うでしょう。
また、そうすることで自分に自信を持つこともできます。
更なる挑戦へと向かっていく勇気、気力も湧いてきます。
ですから、そういった達成感を味わう経験を沢山するように導いていって下さい。
余談ですが、野球のイチロー選手、彼にとっての達成感とは
「主体的に狙って、計画通りに事を進めて目標を達成した喜び」
だそうです。
皆さんも何かにチャレンジして達成感を味わってみてはいかがですか。
63 出会いを大切にする
一期一会という茶道の心得を表した言葉があります。
「どの茶会でも一生に一度のものだと心得て、主客とも誠心誠意、真剣に行うべき」
という意味です。
一生に一度だけの機会。
まさに人との出会いはその通りです。
世界人口は約68億人。日本人口は約1.3億人。
その中の1人と出会ったその確率は奇跡に近いものがあります。
また、運命的なものも感じます。
その出会いを大切にして欲しいのです。
出会った人は自分と気が合う人かもしれません。
もしかしたら、全く気が合わない人かもしれません。
気が合わない人との出会いを「なかったもの」として流してしまうことは簡単です。
それでも、流すことなく、出会ったことに意味がある、と思って欲しい、あるいは、そこから意味を見出して欲しい、と思います。
そんな思いを込めて
「人との出会いを大切にしよう」
ということを子供に伝えて下さい。
64 言い訳をしない
言い訳の意味を調べると
「自己の事情を説明して弁解すること」
「都合の悪いことや過失などを取り繕うための説明をすること」
とあります。
言い訳とは、過去に関するものであることが多いようです。
過去のことをあれこれ言っても、過ぎた時間は戻りません。
それより「今後どうするか」に目を向けてはどうでしょうか。
学校に遅刻した時に
「電車が遅れたから」
「寝坊したから」
テストで悪い点をとった時に
「勉強が足りなかったから」
「問題を読み違えてしまったから」
大事な花瓶を割ってしまった時に
「手が滑ってしまったから」
「よそ見してぶつかってしまったから」
人は保身のために言い訳を言ってしまうのかもしれませんが、失敗したら素直に非を認めましょう。
理由はどうであれ、少なからず自分にも原因はあるのですから。
その後に、事情を説明するのが良いと思います。
更に、その経験を生かして、これからどのように気をつけていこうと思うか、自分の考えるところを話すといいですね。
失敗してしまったらまず謝る。
それから「ではどうするべきだったのか」を考え、考えたことをこれから先に活かす。
そういう流れ、前向きな考え方を身につけるように、お子さんを導いていただければ、と思います。
65 時には自分にご褒美も!
いつも頑張っているお母さん、お父さん。
たまには自分を褒めてあげて下さい。
自分にご褒美をあげるのもいいですね。
頑張りすぎると、体を壊してしまうかもしれません。
心が疲れてしまうかもしれません。
そうなってしまっては、元も子もありません。
また、頑張りすぎることによって自分だけでなく、周りまで息苦しくなってしまうこともあるのです。
頑張ることは大切ですが、頑張り続けるのではなく、時には体にも心にも休憩が必要です。
やらなければならないことは沢山あると思いますが、一休みする勇気を持って下さい。
すると、心機一転してまた頑張ることができるでしょう。
頑張った自分を認めてあげる、褒めてあげる、労ってあげることも大切です。
たまには息抜きして、肩の力を抜いて、リラックスする時間を持つことも必要です。
自然の中で過ごしてみたり、お風呂にゆっくりつかってみたり。
のんびりと美味しいお茶とお菓子を楽しむのも良いですね。
自分のために花一輪を飾ってみるのもおすすめです。
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