PROPOSAL12

56 家族は家族全員で成り立っています

当たり前のことですね。

誰ひとり欠かすことはできません。

そうです。一人一人に大切な役割があるのです。

自分の役割について、家族間で話したことはありますか?

外で働く人。

家の中で働く人。

みんながそれぞれの役割を果たすことによって、家族は成り立っているのです。

当たり前すぎて、鈍感になっているかもしれません。

実はとても有難いこと、互いに感謝しなければならないことなのです。

例えば会社では社長、部長、課長、係長など役割は沢山ありますが、この役割はこの人以外の人ではこなせない、ということはほぼありません。

他の誰かでもその役割をこなすことができます。

家族と会社組織の大きな違いはそこにあります。

会社の社長や部長の場合、代わりとなる人はいくらでもいるのです。

家族の場合、お父さんやお母さんの代わりはいません。

勿論、子供の代わりもいません。

ですから、それぞれがお互いにとってかけがえのない大切な人なのです。

子育てにおいて、何が大切なのでしょうか?

それは、一人一人が自分の役割を理解し、果たすことだと思います。

その結果、互いを尊重する気持ちや感謝の気持ちが自然と湧いてくるのではないでしょうか?

57 選挙の話

ご家庭で選挙に関する話をすることはありますか?

「お母さんは○○党に投票する」
「お父さんは○○党を支持している」

ということだけを話しているようでしたら、ちょっと考えてみて下さい。

子供は、小さい頃は特に、親の言うことが正しいと思い、そのまま疑うことなく受け入れることが多い、と思いませんか。

そうだとすると
「お父さんやお母さんが支持しているから○○党がいいのだろう」
と思うのではないでしょうか。

理由もなく、そう考えてしまっていいのでしょうか。

親が支持している党の方向性は勿論、他の党についても子供にわかりやすく説明することは大切です。

わかりやすい説明は、自分自身が理解していないとできませんから、親にとっても理解を深める良い機会となります。

各党についての違いが明確化すれば、○○党を支持する理由も見えてくるでしょう。

世の中には情報が氾濫しています。

私たちは氾濫した情報の中から、自分で取捨選択していかなければなりません。

取捨選択できないと、情報に流されてしまうからです。

自分の子供には、情報を見極め、判断できるようになって欲しい、と多くの親が願うでしょう。

そうなるためにも、子供に正確な情報を伝え、一緒に考えることを習慣化することは大切だと思います。

58 バランスが大切

子供が成長する過程で、勉強ばかりしていてはいけません。

遊んでばかりいてもいけません。

親は子供の頭、体、心を育てるのです。

外で日の光を浴びて元気に走り回ることも大切です。

頭を抱えて懸命に考え、勉強することも大切です。

色々な人と関わりを持って、皆それぞれ考え方が違うと知ることも大切です。

体力をつけ、知識をつけ、人の気持ちがわかる一人前の大人へと育てていきたいですね。

私たちには得意なこと、不得意なことがあります。

好きなこと、嫌いなこともあります。

大人になって、得意なこと、好きなことを仕事に出来たら、とても幸せです。

そうなるためにも、まずは一通り基本を経験してみることは必要でしょう。

経験して初めて、選択することができるのですから。

勉強して、運動して、人と触れ合って…
小さい頃は特に、いずれかに偏ることなくバランスよく取り組んでいきましょう。

「一日中ダラダラと机に向かっている」より
「今は勉強する。ここまで終わったら、休憩時間をとって遊ぶ。」
としたほうが、結果として成果を上げられることを、私たち親は経験から知っています。

そして一通り取り組んだ結果、自分は何が向いているのか、何がしたいのか、見えてくるのではないでしょうか。

59 人は1人では生きていけない

人は1人では生きていけません。

沢山の人のおかげで生きています。

まずは家族のおかげですね。

それから、住んでいる家、電車や道路、学校やお店など、誰かが作ってくれたものの恩恵を受けています。

食べるものも、食材となるものを誰かが育ててくれて、調理してくれたから、美味しくいただくことができます。

具合が悪くなった時には薬局で薬をもとめたり、お医者さんに診てもらうこともあります。

毎日をちょっと振り返っただけで、私たちは沢山の人のおかげで暮らしているということがわかります。

サバイバル能力に長けた人は、もしかしたら無人島で1人で生きていかれるかもしれませんが、そのような生活を望む人はあまりいないのではないでしょうか。

多くの人が、環境の整った社会で文化的な生活を送りたいと願っているのではないでしょうか。

人間社会での暮らしというものは、多くの人の力を基に成り立っているのです。

1人で出来ることには限界があるけれど、力を合わせれば世界が広がります。

また、人とかかわって、喜んで、怒って、哀しんで、楽しむことにより、生きていると実感して人生を送ることができます。

「驕ることなく、周りの人に対する感謝の気持ちを忘れずに」
と子供に伝えて下さいね。

60 一年の抱負

年末年始、大掃除など忙しいかと思いますが、家族で一年を振り返り、また新年の抱負などを話してみてはいかがですか?

子供だけでなく、親も一緒に自分の抱負を話したり、振り返ってみることもおすすめです。

今年立てた目標のなかで、○○を達成したよ。
でも、○○はまだ達成できていないんだ。
だから、来年は○○を頑張ってみようと思う。

自分が立てた抱負、目標に向かって日々どの様に過ごしていくか、家族にオープンにすることによって、抱負や目標にプレッシャーを感じて追い詰められるのではなく、家族に後押ししてもらえる、協力してもらえる、アドバイスしてもらえるようになるのではないでしょうか。

また、親が何かに向かって努力している姿をみせることは、子供にとても良い影響を与えることになります。

口で言うより、ずっと説得力がありますね。

子供自身が達成感を味わうことも大切ですし、達成できたことを家族間で喜びあえるのも素晴らしいです。

もし、達成できなかったら、どうしたらできるようになるのか親子で一緒に考えてみて下さい。

そんな風に親子で一歩一歩進んでいけたらいいですね。

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