31 悪口を言わない。
人の悪口は言わないようにしましょう。
人の悪口を言う人は、おそらく人に悪口を言われる人です。
悪口を言うだけでは、状況は改善しません。
そう思いませんか?
家庭で悪口を言うことが日常化していると、子供も悪口を言うことに抵抗感を抱きません。
社会で人の悪口を聞くことはかなりあります。
ですから余計に、家庭では言わないようにしていただきたいのです。
テレビでニュースを聞いたとき、その内容に対して思わず批判してしまうこともあるでしょう。
そんな時には親自ら
「あっ、人のことを悪く言うのはいけないことね」
と反省の言葉を発して下さい。
子供が友達のことを悪く言っていたら、悪口を言うことはよくないことを伝えた上で
「どうしてそう思うの?」と聞いたり、
「○○ちゃんはそう思われないように、気を付けようね」と言ったり、
「今度、お友達とよく話してみたら?」などとアドバイスするのもいいと思います。
それから勿論、夫婦間の悪口、母親が父親のことを、父親が母親のことを、子供の前で悪く言うことは厳禁です。
子供にとって、親は誇れる存在ですから!
32 オンリーワン
人は誰もが唯一の存在です。
他の誰も代わることができません。
兄弟でも、双子でも、外見は似ているかもしれませんが、全く同じ人は誰ひとりいません。
「あなたは大事なオンリーワン!」
と子供に伝えて下さい。
そうすることで、子供は、自分を大切に、他人も大切にしなければならない、と学ぶのです。
そしてまた、毎日の生活、今の自分の人生もオンリーワンです。
あなたも私も大切な存在、そして、みんな意味があることを忘れないで下さい。
私たちは皆それぞれ、人生を大切に過ごしていかなければならない、大切に過ごして欲しい、と心から思います。
33 子育てを楽しむ
皆さんは子育てを楽しんでいらっしゃいますか?
日々の生活に流されていると、当たり前のことを忘れてしまうときがあります。
ですから時折「私は子育てを楽しんでいるかしら?」
と振り返ってみて下さい。
子供を育てることで自分も育つ。
子供を育てることでふとした瞬間に感動する。
子供を育てることで小さな幸せに感謝する。
辛いこと、悲しいこと、苦しいこともあるかもしれませんが、それだけではありませんよね?
子育てには素敵な出来事がたくさんあります。
完璧ではない私達人間が、子供を育てるという素晴らしいチャンスを与えられたのです。
なんて幸運なのでしょうか。
与えられた機会に感謝しつつ、楽しんで過ごしていきたいものです。
34 食事を大切に
「ちゃんとご飯を食べなさい!」
という台詞を言ったことがある方は多いと思います。
確かに、子供がご飯を食べないと、
栄養は足りるのかしら?
体調が良くないのかしら?
と心配することもあるでしょう。
けれども、おやつを食べ過ぎてご飯が食べられなくなった子供に、ご飯を無理やり食べさせるのは如何なものでしょう?
あるいは、どうにも食事する気にならない子供に、食事の時間だからといってご飯を食べさせるのもどうかと思います。
子供の箸が進まないようでしたら「ごちそうさま」と食事を終わらせればいいではありませんか。
一食くらい、食べなくても大丈夫です。
食べなければお腹が空きます。
次の食事のときには、ご飯が食べたい!と強く思い、よく食べるでしょう。
人の基本的欲求である食欲を満たす食事の場を、楽しいものにして下さい。
小言を言う場にはしないでほしいのです。
「美味しいね」
「ご飯がいただけて、幸せだね」
そういう会話をしながらの食事は、体にとって、とてもよいものとなります。
子供が大きくなってくると、食事の時間がずれてくることもありますね。
そうなっても、たまには一緒に食事するよう努めて下さい。
そして、食事のときの会話を楽しんで下さい。
食事は人間形成にとって、とても重要な役目を果たしているのですから。
35 親子で美術館へ
美術館へ行くことはありますか?
たとえば梅雨の季節や、雨が降って外で元気に遊べない時には、是非、親子で美術館へ足を運んでみて下さい。
国内随所にある美術館では、常設作品はもちろん、期間限定ですが、通常は外国にある作品も鑑賞することができます。
作品が長い間人々に親しまれ、大切にされているのには理由があります。
時を経ても私達人間に訴えるもの、語りかけるものがあるのでしょう。
まだ子供だから作品の素晴らしさがわからないのではないかしら?
そんな心配は御無用です。
素晴らしい作品は子供の頭のなかにしっかりインプットされていますから。
テレビや本、雑誌などで見たことのある作品を間近で初めて見た時の感動は何物にも代え難い経験です。
そんな経験を親子で楽しんで下さいね。
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