86 インターネットの使い方
インターネット、つまりパソコンやスマートフォンを子供にどの様に使わせたらいいか?難しいです。悩みます。
知り合いの家族は、家庭内でのインターネット接続可能時間を何時までにするか?例えば夜の10時まで、あるいは12時までということについて、家族会議をしたそうです。
ネット中毒という言葉があるように、大人でもインターネットを使い始めると、自分で管理することが難しかったりします。
気付いたら何時間も経っていた…ということがあるようです。
自己管理できるなら自由に使っていいのではないでしょうか?
つまり、自己管理できないうちは親が管理する必要があるということです。
子供が学校に通っている生徒や学生の間「勉強をすること」はやらなければならない大切なことの1つだと思います。
勉強が疎かになる程インターネットにはまってしまっては困ります。
あるIT企業で働く方のインタビュー記事にこんな話が載っていました。
子供にインターネットをどの様に使わせていますか?
その方は子供に最低限しか使わせていないそうです。
調べものがあったらまず図書館に行くなど本を使って調べます。
それでもわからないものについては、親の側でインターネットを使って調べます。
タブレットパソコンを子供に渡して
「はい、どうぞ、自由に使っていいですよ!」
なんてことはしないそうです。
インターネットの危険性を熟知しているから、そういう使わせ方をしているのですね。
フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)はもちろん、使用時間を決めたり、親の目の届くところで使わせたり、という管理は必要だと思います。
本が電子書籍化したり、電子辞書機能があったり、と子供がインターネットを使う理由として挙げるものは多々あります。
それでも勝手に使わせるのではなく、インターネットを使って子供が何をしているのか、把握していていただきたいと思います。
87 短所は長所
短所は長所、その逆もまた然りです。
私たち親というものは、とかく子供の短所にばかり目がいきがちです。
「うちの子は甘えん坊で困っちゃう。」
「うちの子は泣き虫で…。」
「うちの子は頑固で…。」
これらの言葉は一見、短所を表しているようですが、実はちょっと見方を変えると長所でもあるのです。
甘えん坊は人なつこい。
泣き虫は感受性が豊か。
頑固は意志が強い。
人なつこい人は、他人との関係を友好的に築きやすいでしょう。
感受性豊かな人は、人の気持ちも敏感に受け取れる心優しい人でしょう。
意志の強さは自分の道を切り開く際、欠かせないものです。
ですから、ひとつの視点にとらわれることなく、広い視点でとらえてみて下さい。
短所は長所、長所は短所、実は表裏一体なのです。
88 自然のなかで過ごす時間
現代社会において、私たちが自然のなかで過ごす時間はあまり多くないでしょう。
たまには親子で自然のなかで過ごす時間をとってみては如何ですか?
草木や花、土がむきだしの地面、虫を見ていると、どんな気持ちになりますか?
大人は子供心を思い出すかもしれません。
子供は無邪気に遊び出すかもしれません。
私たちは心の底から落ち着き、リラックスできるのではないでしょうか?
はるか昔、私たち人間は自然のなかで自然と共に生活していました。
その遠い記憶が体のどこかにあるのでしょう。
懐かしい故郷にいるような、心地よさを感じるのです。
すると、気持ちが大らかになり、日常生活において自分が悩んでいることがちっぽけなことに思えたり、何かに急かされるように忙しい毎日を送っている自分のことを客観視できたりするのです。
そんな時間、ゆとりが私たちには大切だと思いませんか?
青々と茂る木々、太陽に向かって花開く色とりどりの花々。
無心にそして精一杯生きている姿は私たちに生きる希望と勇気を与えてくれるようです。
そのなかで、心に抱いた感情、思いを素直に親子で話してみて下さい。
言葉にすることで、お互いの気持ちを共有して下さい。
その時間は長い人生の中で、とても貴重な時間となるでしょう。
89 イベントの企画
夏休みの1日、あるいは半日でも構いません。
家族の行事、イベントの企画を子供に任せてみてはいかがですか?
まずは何をする?どこに行く?という目的について、家族全員の意見を聞く必要があるでしょう。
皆が同じ意見ということはまずありません。
いくつかの意見が出ると思います。それらをまとめる必要があります。
今回は誰の意見を採用するか、意見が採用されなかった人のフォローはどうするか、様々な調整をしなければなりません。
何をするか、どこに行くか、目的が決まったら、どうやって行くか?電車で?バスで?自家用車で?など交通手段を考えます。
歩いていく、自転車で行く、ということもあるかもしれません。
それから、何時に出発するか?目的地にて食事はどこで何を食べるか?ということも考える必要があります。
生まれて初めて企画を任された子供は、トータルプランニングする際、なんて沢山のことを考えなければならないのか!と驚くでしょう。
一部分だけでなく、全体を見渡す。
頭の中で全体をシミュレーションしてみる。
子供の頃からそういった視点を意識することは、とても良い経験になると思います。
いきなり全てを子供がすることは難しいかもしれません。
全体の流れを教えてあげたり、部分的に手伝ったりしつつ、子供の能動的行動を促していけたらいいのではないでしょうか。
90 長い目で見る
子供の成長は早いです。
子供に手がかかる時間は長いようで実は短いのです。
でも、育てている最中はそのことになかなか気づきません。
同じことの繰り返しが延々と続くように勘違いしてしまうこともあるようです。
後から振り返ってはじめて「あっという間だったな」と思うことが多いのです。
ですから、日々の出来事の一部分に焦点を当ててしまい、それに振り回されるのではなく、長い目でとらえて見て下さい。
今まで気になって仕方のなかったことが、実は大して気にする必要のないことであるかもしれませんから。
例えば、学校のテストの結果が悪かった時、どうしますか?
点数が悪いから怒る、ということはないでしょう。
良い点数をとることだけが目的ではないはずです。
学んだ内容を理解しているかどうか、確認することが大切です。
もしまだ理解できていなければ、改めて学び直す必要があるかもしれません。
子供が理解できるように、導かなければなりません。
内容は理解できているけれど、それが点数に繋がらないようでしたら、勉強の仕方、テストの取り組み方に工夫が必要かもしれません。
何が真の目的なのか、長い目で見て対応して下さい。
私たち親は子供に対して、何でも人並みにこなして欲しいと思うかもしれません。
そんな時、ちょっと自分のことを振り返ってみて下さい。
何でもできる必要はないと思いませんか?
得意なことも、不得意なこともあるのが人間です。
一部分を見るのではなく、もっと長期スパンで、長い目で見て下さいね。
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