71 やる前から諦めない
やる前から諦めている人はいませんか?
無理だ
出来るわけがない
面倒臭い
臆病心が出てきた
等々…
出来るわけがないと思っていたら、出来るわけがありません。
例えば勉強で「習っていないからわかりません」と言う人がいます。
そうではなく、今までの知識、知恵をかき集めて、どうにかしたら解けるのではないか?解いてみよう!
との意気込みで取り組んでみて欲しいのです。
難しそう、というイメージから諦めてしまうのは勿体ないと思います。
何でも誰でも最初は初めてです。
スポーツも勉強も趣味も仕事も、ますはやってみましょう。
それから、一度チャレンジして出来なかったらすぐに諦める、というのも勿体ない話です。
少なくとも、もう一回はチャレンジしてみて下さい。
結果がどうであれ、チャレンジした経験は決して無駄にはなりません。
また新しいことにチャレンジすると、今まで気づいていなかった新しい自分が見えてくるかもしれません。
更に世界が拡がるかもしれません。
春。何かをスタートするにはとても良い季節です。
「まずはやってみようか!」そんな言葉を子供に掛けてみてはいかがですか。
72 友達は必要か?
友達は必要だ。いや、不要だ。
世の中には様々な意見や考え方があります。
皆さんはどうお考えですか?
私は、友達がいるとより良い、と考えます。
心の支えになる友達。心友(しんゆう)と表現する方もいらっしゃいますね。
人間は基本的に弱い存在ですから、自分のことをわかっていてくれる友達がいると心強いでしょう。
自分の理解者が「いる」と「いない」とでは天と地ほどの差があります。
生きていく上で時を共に過ごせる同世代の友達。
親や子のように血は繋がっていないけれど、心の繋がりを感じられる人。
基本的価値観が共通している人。
好きなモノや趣味が同じである必要はありません。
考え方が同じである必要もありません。
友達は同性かもしれないし、異性かもしれません。
相手に合わせるのではなく、お互い素直な気持ちや思いを気兼ねなく伝えられるし、そのまま受け取れる間柄。
互いの違いを素直に受け入れられ、更にサポートしあえる友達。
そんな友達が一人でも見つかるといいと思いませんか?
無理矢理作るものではありません。
なかなか出来るものでもありません。
ただ、良き友達の存在は、自分に自信を与え、もう一歩先に進む後押しをしてくれる、そんな気がします。
「焦る必要はないけれど、一生の友達ができるといいね!
友達って大切だと思わない?」
友達について、お子さんと話してみてはいかがですか?
73 子供の話を聴く
子供が家に帰ってきて「あのね、今日ね…」と話し始めたときに「忙しいから後でね」なんて言ってしまうことはありませんか?
子供と向き合って話を聴く時間を持つことは大切です。
子供が自ら話すタイプであれば時間をとれば良いのですが、積極的に話すタイプでない場合は子供の話を引き出すために問い掛け方を工夫する必要もあるのではないでしょうか。
「今日、学校どうだった?」このような漠然とした質問では
「別に」「普通」「特に変わりないよ」
そんな答えしか返ってこないかもしれません。
まずは、YesかNoで答えられるような質問、クローズドクエスチョンと呼ばれますが、こういった問い掛けをしてみて下さい。
「今日はクラスの友達、全員学校に来ていたのかな?」
「うん、みんな来ていたよ。」
「それは良かったわね。今日は体育の授業があったかしら?」
「うん、あったよ。」
「体育では何をしたの?」
「校庭でドッジボールをしたよ。」
子供が答える内容を、徐々に自然に増やしていけるような問い掛け方をしてみて下さい。
家庭の外での子供の話を聴くことは、子供の考えを知る良い機会にもなるでしょう。
誰一人同じ考え方の人はいませんから、子供と親の考え方は違って当然です。
一人の人として、子供の考え方を尊重して欲しいと思いますが、場合によっては、ちょっと修正してあげることも必要かもしれません。
自分の子供のことは
「わかっているつもり」「きっとこんなはず」
そういった思い込みは危険です。
是非、意識して、子供の話を聴いてみて下さい。
74 「ごめんなさい」
先日、間違い電話がかかってきました。
間違いに気づいた相手は「ごめんなさい。間違えました。」と言いました。
私は「あっ、そうでしたか。それでは失礼いたします。」と言って電話を切りました。
なんだかとても心が温かくなりました。
「ごめんなさい」という言葉、頭に浮かんでも口にするのは難しいのでしょうか。
混んでいる電車から降りる時、無言でぐいぐいと周りの人を押しながら降りていく人と出会うと残念な気持ちがします。
ひとこと「ごめんなさい」「すみません」と言葉を発したら、周りも自分もどんなにか気持ちが良いでしょう。
駅の自動改札でチャージ不足のためゲートが閉まった時、後ろの人はわずかな時間ですが足止めされます。
かなり頻繁に目にする光景ですが、ほとんどの人が無言で精算機へと向かいます。
足止めされた後ろの人へ「ごめんなさい」とひとこと言ったら、どんなにその場が和らぐでしょう。
図らずも人とぶつかってしまった時に「あっ、ごめんなさい」と言う。
たったひとことですが、言うのと言わないのとでは天と地ほど違うと思いませんか?
お互いが気持ち良く過ごせるためのひとことを発する。
その小さな心がけがとても大切だ、ということを是非子供に伝えて下さい。
75 比べない
人と比べることはナンセンスです。比べると何がわかるのでしょうか。
優れていること?劣っていること?平均的なこと?
平均だと安心するのでしょうか?
平均って何ですか?普通って何ですか?平凡がいいのですか?
平均とは、集めたデータから計算した結果という統計的な値でしかありません。
兄弟姉妹と比べること。友達と比べること。
自分(親)が子供の頃と比べること。
そんなことしても意味がありません。
勉強が出来るから良い子、出来ないから悪い子ですか?違いますね。
単純に比較はできません。そんな基準はありません。
本を読むのが速い人、遅い人。
字を書くのが速い人、遅い人。
着替えや支度、準備が素早く出来る人、出来ない人。
ご飯を食べるスピードが速い人、遅い人。
どちらが良いかなんて一概にはわかりません。
それぞれに良い処があると思います。
出来ないことばかり指摘されたら、人は卑屈になってしまうかもしれません。
出来ることを認めて、褒めてあげることが大切です。
何でも出来る完璧な人はいません。何も出来ない人もいません。
皆それぞれ素晴らしいのです。
慎重派もチャレンジ派も。人見知りも物怖じしない人も。
皆それぞれ良い処があります。その子自身を認めて、尊重して下さい。
その子の良さは、誰かと比較してわかるものではありません。
親が子供をサポートしつつ、子供の良い処を伸ばしていって下さいね。
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