51 得意なことを伸ばそう
人間誰でも得意不得意があります。
成長過程にある子供に、出来ないこと、不得意なこと、苦手なことが沢山あるのは当たり前です。
親としてはそれらが気になりますよね。よくわかります。
でも、苦手なことはちょっと置いておいて、まずは子供が得意なこと、好きなこと、興味があることを伸ばしてあげましょう。
大人だって得意なことをするのは楽しいです。
ましてや子供は集中して取り組みますし、更に上手になり、自信がつきます。
すると、その自信は別の新たなことにチャレンジする原動力にもなるのです。
社会に出て生きて行く上で重要なのは、何が出来ないかより何が出来るかです。
全てを自分でする必要はないことは皆さんご存知のとおりです。
いま、目の前にあることだけでなく、長い目で見て、どうすることが子供にとってより良いのか、考えてみて下さい。
52 失敗を恐れない
失敗を恐れていては、何もできません。
成功するかもしれないけれど、失敗するかもしれない。
でも、挑戦してみなければ、どうなるかはわからないのです。
もちろん、失敗ばかりで成功することが全くなければ、嫌になって諦めてしまうかもしれません。
子供がそうならないように、失敗を次に活かすことを教え、成功へと導いて下さい。
エジソンは沢山の失敗を重ねて、大きな成功に到達したといいますが、彼自身は失敗とは考えていなかったそうです。
成功しない方法を見つけたのだそうです。
なんてポジティブな考え方でしょうか。
失敗を恐れ、行動が委縮するのはよくありません。
間違ってはいけない、と失敗を恐れる心も大きな問題です。
学校で授業中、勇気をもって手を挙げて答えたのに、間違ってしまい、友人に笑われた。
だから何だっていうのでしょうか。
そんな経験をしたら、記憶鮮明、その時に間違ったことは二度と間違いません。
また、子供のころに失敗を経験することは大切です。
大人になって生まれて初めて失敗を経験したら、あまりのダメージに立ち上がるのは非常に難しくなるかもしれません。
失敗を恐れず、何か新しいことを吸収しよう!という気持ちで進んでいって下さい。
何も行動を起こさなければ失敗はしませんが、代わりに何も起こらない、始まらないのです。
本田宗一郎氏も
「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」
と言っていますね。
子供に言うだけでなく、大人も一緒に、さぁ、行動を起こしてみて下さい。
53 ご先祖様に感謝する
ご先祖様に感謝する、ということを子供に伝えて下さい。
今の自分がいるのは両親がいたからです。
そしてその両親がいるのは祖父母がいたからです。
では、ご先祖様の人数を考えたことはありますか?
1代前は2人。(両親)
2代前は4人。(両親と祖父母)
3代前は8人。(両親と祖父母と曽祖父母)
このように倍倍と数は増えていきます。
10代前は1024人です。
ご先祖様の誰か一人でもいなければ、今の自分は存在していません。
今までには自然災害や戦争もありました。
その中を一人も欠けることなく生きてきたことによって、今の私たちがいるのです。
こう考えるだけでも、なぜご先祖様に感謝するのか、その理由がよくわかるでしょう。
では、どの様に感謝したらいいでしょうか?
お仏壇やお墓の前に行くのでしょうか?
いえ、行かなくても感謝することはできます。
心の中でご先祖様を思い浮かべ「ありがとうございます」と感謝したらいいと思います。
自分を可愛がってくれるおじいちゃんやおばあちゃんに直接「ありがとうございます」と言ったり、会えなくても、顔を思い浮かべて、感謝の思いを抱いてみて下さい。
ちょっと照れくさいかもしれませんが、両親にも何かのタイミングで感謝を伝えられたら素敵ですね。
感謝の気持ちを抱くと、心が自然と穏やかになるでしょう。
54 子育ては全てではありません
子育て中は毎日が無我夢中だったり、日々のことでいっぱいだったりして、自分がどこへ向かっているのか、あるいはどこがゴールなのか、わからなくなることもあります。
一生懸命子育てをすることはもちろん大切ですが、子育てが人生の全てではない、ということを心に留めておいて下さい。
やがて子供は親のもとを離れていきます。
親は子供が一人前になるように、そして自立できるように育てていくのです。
子供が独立して、親のもとを離れたとき、親の心にぽっかり穴があいてしまって何をしたらいいのかわからなくなる、そんなことではいけません。
自分は自分の人生の主役なのです。
「私は子供のために全てを捧げてきました。」
そんなことを親に言われて、子供は喜ぶでしょうか?
子供にしたら、自分が独立した後、親には親の人生を満喫してもらいたいと思うのではないでしょうか?
子育てで時間がないから自分に時間を掛けられない。
そんな言い訳はしないで、自分のことも考えて下さい。
今すぐ何かをするのは難しくても、考えておくことはできると思います。
「子供の手が離れたら何をしようかしら?」
趣味を持つのもいいですし、仕事をするのもいいでしょう。
興味があることに関する、社会的活動に参加することもできます。
ボランティア活動もありますね。
後悔のないように、素敵な人生を送って下さい。
自分のケアができない人に他の人のケアはできませんから。
55 非常時の対応法は?
東日本大震災後、再確認した家庭も多いと思いますが、非常時の対応法を家族間で確認しておいて下さい。
地震が起きたらどうするか?
自分の身に危険を感じたらどうするか?
学校にいたらどうするか?
電車やバスに乗っていたらどうするか?
家に1人でいたらどうするか?
外を歩いていたらどうするか?
様々な場面を想定して、その時どうしたらいいか、対応法を予め教えてあげて下さい。
交番や公衆電話の場所、また、いざという時に駆け込める「こども110番の家」の場所も知っておくことは大切です。
災害用の伝言ダイヤルや、待機する場所についても頭に入れておくといいですね。
そうすることで、いざという時に慌てず、パニック状態に陥らず、冷静に落ち着いて判断や対応ができるのではないでしょうか。
子供が小さい頃、私たち家族はマンションの9階に住んでいました。
9階へ行くには、ほとんどの方がエレベーターを使用すると思います。
我が家のルールは
「非常ボタンに手が届くまでは1人でエレベーターに乗らない」
でした。
子供は元気に9階までの階段を上り下りしていましたよ!
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