16 追い詰めない。未来に向かって後押しする。
子供を育てる上で、子供を叱ることは避けては通れません。
叱る際、忘れてはいけないのは、子供を追い詰めないということです。
なぜ子供を叱るのですか?
子供が人として間違ったこと、あるいは危険なことをしたからですね。
子供に正しい道を示すために叱っているのです。
叱るという行為は子供を導くためにあるのです。
ですから、子供を追い詰めるような叱り方は慎んで下さい。
「私(僕)はどうすればよかったのだろう?」
と子供が自分の行動を省みて、
「そうか、○○がいけなかったのだな。これから気を付けよう!」
と未来に向かって進む、後押しとなるように叱って下さいね。
17 旬のものを食卓へ。
季節を問わず、ほとんどの食材がいつでも手に入る時代です。
特に気にしなければ、食材の旬は知らないまま、ということにもなりかねません。
日本には四季があり、もともとは季節ごとに食べるものに変化がありました。
夏に旬を迎えるトマト、きゅうり、なすには体を冷やす作用があります。
冬に旬を迎えるごぼう、れんこんなどの根菜類には体を温める働きがあり、日本の寒い冬にはピッタリの食べ物ですね。
気候が旬の食べ物を作り出したのです。
また、旬のものには、そうでないものと比べると栄養素が多く含まれています。
昔から、旬のものを食べることが体にいいと言われているのは、口にして美味しいだけではなく、豊富な栄養を体に取り入れることにより、その季節を健康的に過ごすことができるからなのです。
是非、旬のものを食卓へ並べてみてください。
そして、家族そろって健康な体を作りましょう。
18 笑顔が大切。
笑う門には福来る。
家族みんながいつも笑っている家には幸運がやって来る、ということわざがあります。
また「笑い」が心や体に良いということは医学的に実証されつつあり、最近では病気の予防や治療においても注目を浴びているそうです。
実際、文句を言ったり、不満ばかり言っている人より、ニコニコと笑顔の人の方が好かれますね。
笑顔は周りも自分も幸せにします。
笑顔や微笑みには、親和作用・浄化作用・誘因作用があるのです。
子供を育てていると、教えなければならないことが多く、ともすれば、叱ることが多くなりがちです。
でも、笑顔の大切さ、効用を心に留めておき、一日一度は「笑顔が大切!」と思い出し、ニコっと笑って下さいね!
19 欲張らない。
子供が育つにつれて、欲が出てきます。
子供が生まれた時には、生まれてきてくれたことただそれだけに感謝、感激しました。
それがいつの頃からか、子供のできることが増えてくると、あれもできるかも、これもできるかも、と親には欲が出てくるものです。
また、同年代の子供と比べて成長が遅いのかしら?と心配することもあります。
けれども、早く歩き始めた子供の運動能力が優れているわけではありません。
早く話し始めた子供の勉強能力が優れているわけでもありません。
子供にはみなそれぞれのペースがあるのです。
「みんなちがって、みんないい」
金子みすずさんの詩集にありますね。
とても素敵な言葉だと思います。
生まれてきてくれたことに感謝して子育てをなさって下さいね。
20 なぜ?どうして?に答える。
私たち大人にとっては当たり前のこと、気にならないことでも、子供にとっては疑問に思うことがたくさんあります。
「なぜ飛行機は飛ぶの?」
「なぜ魚は水の中でも息ができるの?」
「なぜ雨が降るの?」
子供から発せられるこういった疑問に答えることはちょっと大変、かもしれませんが、面倒くさがらずに答えてあげて下さい。
よい説明が浮かばなければ、一緒に調べてみるのもよいですね。
図書館に行ったり、本屋さんに行ったりしてみて下さい。
親子で同じ目的に向かって過ごす時間は、何ものにも代え難く貴重です。
また、疑問に対する返答をえることによって、子供の更なる知的好奇心が刺激されていくのです。
疑問に対する返答をえられないと、段々と疑問をもたなくなってしまいますから、そうならない様に気をつけなければいけませんね。
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